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初診料の加算、かかりつけ医機能評価の一環 - 迫井正深・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2018年3月18日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――外来については、診療所と200床未満の病院の初診に、「機能強化加算」が新設されたことが注目点です。この加算の考え方をお教えください。 入院では入院基本料、外来では初再診料がそれぞれ報酬の根幹です。急性期一般入院基本料と同じで、今改定では、基本診療料の単純な引き上げという対応は困難な中で、外来の基本診療料については、かかりつけ医機能を評価し、メリハリを付けるという考え方で対応するという流れになりました。 かかりつけ医機能関連の報酬である地域包括診療料・加算は、2014年度改定で再診時の点数として新設しましたが、必ずしも算定は広がっていません。在宅療養支援診療所の算定も同様です。これらを併せて考えると、地域にコミットして診療を行っているかかりつけ医の活動が、十分に評価しきれていないのではないか、という思いがあります。 一般論ですが、初診は、病歴聴取から始まり、一番力を注ぐべきところであり、手間もかかります。現に点数も再診よりも高い。しかし、再診料と異なり初診料は近年、点数は大きく変わってきていません。基本診療料については、昨秋に続き、改定率が決まった年明けの中医協総会で議論し、初診につ...