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医療機能分化「言葉だけでなくシステム確立を」 - 島弘志・日病副会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2018年3月19日 (月)  聞き手:橋本佳子(m3.com編集長)、まとめ:水谷悠(m3.com編集部)

Vol.1はこちら ――外来医療では、かかりつけ医の機能強化も大きなポイントです。 全体としては「地域医療構想に寄り添う」という話ですが、そもそも地域医療構想自体が全国的に確定していないし、なかなかうまくいかない中で、かかりつけ医と専門医療機関の連携をはっきりと強調するということが打ち出されています。 ――かかりつけ医は、日本医師会が打ち出しているものに沿ったものとお考えですか。 日医と四病院団体協議会が提言した、「かかりつけ医とはこうあるものだ」というところですね。これまで制度上は一応あっても実際に名乗れる医療機関が少なかったのですが、今回の要件緩和で、200床未満のいわゆる中小病院と診療所がかかりつけ医として地域住民の病気やけがに対してファーストコンタクトをして、専門的な医療が必要と判断したら、専門医療機関に紹介する形を作りたいということはしっかり読み取れます。そこは大切なところです。医療機能の分化、強化、連携は言葉だけじゃなくて、システムが確立されれば、効率性も質も高まるし、無駄な医療費を投入せずに済むという意味で、大切なシステムだと思っています。 ――初診料に機能強化加算が新設...