ダビンチ手術「そう簡単には広がらず」、岩中外保連会長
レポート
2018年3月20日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
外科系学会社会保険委員会連合会長の岩中督氏は、3月20日の記者懇談会で、2018年度診療報酬改定で12件のロボット支援下内視鏡手術の保険適用が認められたものの、「そう簡単には広がらないだろう」と述べ、今後、関係学会によるレジストリ(症例登録)で既存技術に対する優越性を示していく必要性を強調した。 外保連会長の岩中督氏(埼玉県病院事業管理者) 広がらない理由として、施設基準の厳しさのほか、材料費や減価償却費等は腹腔鏡下手術よりも高いものの、同点数しか認められなかったことなどを挙げた。同点数となったのは、有効性や安全性は既存技術と同程度であるものの、優越性が認められなかったため。岩中氏は、「ロボット支援下内視鏡手術の方が明らかに診療材料は高くなるが、一切無視された」と問題視しつつも、「ロボット支援下内視鏡手術と腹腔鏡下手術では、術式自体は似ており、優越性がないなら、いくら材料費等が高くても、“一物二価”が認められないというのが厚生労働省の考えだろう」との見方を示した。 その上で、岩中氏は「材料費等を評価してもらうためには、しっかりとレジストリを行い、ロボット支援下内視鏡手術のプラス面をいか...
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