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減少続いた外科専門医数、「新専門医制度で回復傾向に」

レポート 2018年4月6日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

第118回日本外科学会定期学術集会の特別企画「サブスペシャルティ領域を見据えた新専門医制度のあり方」が4月5日、都内で開催され、同学会専門医制度委員会委員長で慶應義塾大学外科教授の北川雄光氏は、外科専攻医は2018年度805人であり、最近減少傾向にあったものの、「今回の新専門医制度で少し回復の傾向が見えてきた」と語った。外科研修を開始した医師数は、過去5年間は減少傾向にあり、2013年度832人、2014年度816人、2015年度787人、2016年度816人、2017年度740人だった。 ただし、「外科専攻医の地域偏在はある」と認め、「今後取り組まなければいけない課題」であるとした。外科専攻医の募集定員は、204プログラムで計2044人。最終登録した専攻医は805人。大学病院のプログラムに集中することはなかったものの、204プログラムのうち、専攻医の応募がなかったのは44プログラムで、うち大学病院のプログラムが7プログラム。「専攻医3人以下」が8県で、うち2県は1人のみだった。 「外科系専門医制度グランドデザイン」について説明する、慶應義塾大学外科教授の北川雄光氏。 外科専門医につい...