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応召義務、医師の3割が「撤廃」求める

レポート 2018年7月15日 (日)  大西裕康(m3.com編集部)

医師法第19条で「診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」と規定する応召義務。7月9日に議論を再開する厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」では、複数の構成員が何らかの見直しを検討する必要性に触れるなど、医師の働き方改革を巡る焦点の一つになっている。 応召義務についてm3.comの医師会員に改めて聞いたところ(回答数=勤務医1284人、開業医418人)、約2割の医師は当直中の搬送患者受け入れ要請などで応召義務違反になるか迷った際に、厳しいと思いながらもギリギリ対応した経験があると回答した。一方、回答割合では「対応した」経験よりも、応召義務違反になるか迷ったが難しいと思い「断った」経験の方が多かった。また3割強の医師会員が、働き方改革の一環として応召義務の撤廃を求めていることが分かった。 Q1:当直中の搬送患者受け入れ要請など、これまで「医師の応召義務違反になるだろうか」と迷った事例のご経験はありますか。 「経験あり。対応は厳しいと思ったが、ギリギリ対応」との回答では「勤務医」(19%)と「開業医」(20%)はほぼ同程度...