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36歳院長の公立病院改革―江角悠太・志摩市民病院院長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2018年8月13日 (月)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

2016年4月に34歳の若さで三重県の国民健康保険志摩市民病院(一般病床17床、療養病床60床)に就任した江角悠太氏。就任後の2年間で、赤字を2億円減少させるなど病院改革を進める一方、地域住民、高校生、医大生などを巻き込んで“人作り”、“街作り”にも力を入れる。公立病院の経営改革、医療を核とした街作り、総合診療の在り方について話しを聞いた(2018年3月27日にインタビュー。全4回の連載) ――院長就任後の約2年間の取り組みについてお聞かせいただく前に、改めて院長就任の経緯を教えていただけますでしょうか。 江角悠太 志摩市民病院に来たのは2014年の12月、三重大医学部の家庭医療学講座からの、いわゆる医局派遣でした。でも普通の医局派遣と違うのは、僕は来たくて来ていること。普通は行きたくないけれども、2-3年ごとにローテーションであなたはあっちに行きなさいと指示される。僕はもうここから動くつもりはなかった。 もともと海が好きで三重大を選んだのですが、サーフィンができる海は三重ではここしかないんですよ(笑)。医師としてやりたいことを考えた時、どこでやっても一緒なので、それなら自分が一番住み...