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質問に速やかに回答できず、不信感に - 寺本民生・日本専門医機構理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2018年9月17日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

去る7月20日、日本専門医機構の第3代理事長に就任したのが、帝京大学臨床研究センター長の寺本民生氏。新専門医制度は2018年度からスタート、当初予定ではこの9月から2019年度研修開始の専攻医登録が始まる予定だったが、いまだ開始時期は未定だ。都道府県や病院等からの問い合わせへの対応の遅れ、機構の内部情報漏洩疑惑など、ガバナンス上の問題も指摘されている。 課題山積とも言える中、寺本氏に同機構に関する現状認識、新専門医制度についての基本的な考えなどをお聞きした(2018年9月13日にインタビュー。全5回の連載)。 ――「理事長就任挨拶」が日本専門医機構のホームページに掲載されたのは、9月に入ってからのことです。その中で、「今年度の専門医制度開始にあたって浮上してきた数々の問題点を整理、解決しつつ、来年度の専門医制度を成功裏に前進させることが私ども理事会に課せられたミッション」と記載されています(同機構のホームページを参照)。一番の問題は何だとお考えですか。 一番の問題は、いろいろなところからの問い合わせや要望に対して、速やかにお答えできていないことです。それ故に、機構に対して、ある種の不信...