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大学入試の女性差別対策、「1枚のカーテンが有効か」

レポート 2018年9月23日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

木戸道子氏 日本赤十字社医療センター第一産婦人科部長の木戸道子氏は9月22日、都内で開かれた医療勤務環境改善マネジメント研究会の第12回定期研修会で、「女性が医療現場でさらに活躍するために―医学部入試女子減点問題をふまえて―」というテーマで講演。大学入試におけるジェンダー差別をなくすためには、応募者が女性か男性かを判別できない形で選別する「ブラインド・オーディション」のような仕掛けが有効かと提案した。 (提供:木戸氏) さらに女性差別の入試は、外科系医師の確保と関連しているとされる中、「勤務環境の改善が進まなければ、男性も女性も入局しない」と指摘。折しも、医師の働き方改革の議論が進む中で、「時間内にきちんと勤務する」医師を評価する環境づくりを進めるとともに、「決して医師が楽をしたいわけではなく、心身ともに健康な医師が、ベストな状態で診療を提供できる体制こそが、安全・安心の医療の基本となる」ことを、国民に訴えることが大切だとした。 木戸氏は、医療提供体制を見直す必要性にも言及。「1年間のうちに、平日昼間はわずか2割」というスライドを提示。1年365日のうち、平日の午前9時から午後5時の総...