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「急速な働き方改革で医療崩壊、誰が責任を取るのか」

レポート 2018年9月26日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の社会保障審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)は9月26日、同省の「医師の働き方改革に関する検討会」の検討状況について議論、病院団体の代表者からは、「働き方改革を急速に進めて、医療現場が崩壊した時に誰が責任を取るのか」(日本精神科病院協会会長の山崎学氏)など、医療提供体制の維持を念頭に置いて、改革を進めるよう求める意見が相次いだ。 山崎氏は、労働基準監督署の立ち入り調査を受けて、土曜日の外来診療など診療時間の縮小を実施した聖路加国際病院の例を挙げて、働き方改革を急速に進めることで、医療現場が崩壊することに懸念を呈したほか、「今まで医師の過重労働の中で、医療現場が回っていた。労働量を少なくすれば、それに代わる人を配置しなければ、医療は成り立たない。医師不足、かつ後期高齢者が増え、医療ニーズが増えていく中で、その関連について議論しているのか」と質した。日本医療法人協会会長の加納繁照氏も、山崎氏の意見を支持、医師の働き方と医師需給の問題を関連させて議論することが必要だとした。 厚労省医政局長の吉田学氏は、「医師の働き方改革に関する検討会」では、地域医療への影響や「改...