1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 75歳以上の負担「2割」か?「現役世代の負担は限界」「反対」

75歳以上の負担「2割」か?「現役世代の負担は限界」「反対」

レポート 2018年10月10日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所長)が10月10日、約3カ月ぶりに開催され、「経済・財政再生計画改革工程表等における医療保険関係の主な検討項目」を議論した。計7項目のうち、特に議論になったのは、これまで同部会で繰り返し議論してきた「後期高齢者の窓口負担」と、新たな議題である「新規医薬品・医療技術の保険収載」について。 「後期高齢者の窓口負担」は、現行の1割から2割負担への引き上げが焦点の一つになる見通し。保険者の立場から、健康保険組合連合会副会長の佐野雅宏氏が、現役世代の保険料負担の重さを訴え、「今後も負担が増えていく中で、出口が見えない」として、早急な検討を求めた。全国健康保険協会(協会けんぽ)理事長の安藤伸樹氏も、「現役世代の負担は限界。2割負担について早急に結論を得る必要がある」と述べた。 これに対し、医療者の立場から、日本医師会副会長の松原謙二氏は「多くの高齢者は、ギリギリのところで生活している」と訴え、受診時定額負担や定率負担の引き上げに反対した。 「新規医薬品・医療技術の保険収載」に関しては、高額なバイオ医薬品や再生医療...