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合格率89.0%、過去10年で2番目の低水準、2019年医師国試

レポート 2019年3月18日 (月)  岩崎雅子(m3.com編集部)

厚生労働省は3月18日、今年2月に実施した第113回医師国家試験の合格者を発表した(資料は厚労省ホームページ)。 新卒と既卒を合わせた全体の合格率は前年比1.1ポイント減の89.0%で、過去10年で2番目に低かった。新卒の合格率は同0.9ポイント減の92.4%。全80大学中、新卒合格率100%は自治医科大学のみで、90%に満たない大学は20校と昨年の13校から大幅に増加した。既卒者の合格率は56.8 %に留まった(昨年の結果は『2018年医師国試の合格率90.1%、過去10年で6番目』を参照)。 厚労省の合格発表会場で、合格発表の紙を写真に撮る人々 厚労省の合格発表会場には、午後2時の合格発表に合わせてたくさんの受験生らが詰め掛けた。会場の外では「よかった」と瞳に涙を浮かべながら電話をする人や、会場入り口で記念撮影をする人であふれた。友人と訪れていた東京医科歯科大学の24歳男性は「自分は危ないと思っていたので、嬉しい。じわじわと『これからなんだな』と実感が湧いてきた。やさしいお医者さんになりたい」と笑顔で話した。 全体の受験者数は、前年比136人増の1万146人だったが、合格者数は90...