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CAR-T細胞療法「キムリア」、1患者当たり3350万円

レポート 2019年5月15日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は5月15日、白血病に対するCAR-T細胞療法に用いる再生医療等製品である、ノバルティスファーマのキムリア点滴静注(チサゲンレクルユーセル)の薬価を、1患者当たり3349万3407円とすることを了承した。厚生労働省によると、薬価基準上、過去最高の薬価だという。 適応は、再発または難治性のCD陽性の(1)B細胞性急性リンパ芽球性白血病、(2)びまん性大細胞型B細胞リンパ腫――の2つ。市場規模のピークは販売8年目の2026年度で、予測投与対象者は216人、予測販売金額は72億円。単価が著しく高いことから。費用対効果評価のH3(著しく単価が高い品目など、中医協総会において必要と判断された品目に適用)の対象とすることも決まった。 薬価基準収載日は5月22日を予定(資料は、厚労省のホームページ)。 併せて、キムリアに関する最適使用推進ガイドラインも了承した。白血球のアフェレーシスが必要なこと、LD 化学療法や投与に際して重篤な有害事象が認められる可能性が高いことなどから、日本造血細胞移植学会が定める移植施設認定基準の...