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「診療報酬本体引き下げ、給与減の要請と同じ」、横倉日医会長

レポート 2019年11月1日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会会長の横倉義武氏は11月1日の緊急記者会見で、「診療報酬本体の引き下げは、給与を下げること。給与を上げる風潮に反するのはとんでもない話」と述べ、同日開催された財政制度等審議会財政制度分科会での財務省による「本体マイナス」との提言をけん制した。財務省は、全体改定率は2%台半ばのマイナス、診療報酬本体でも引き下げるよう求めている(『診療報酬本体マイナス求める、財務省』を参照)。 日本医師会会長の横倉義武氏 横倉氏は緊急記者会見を開いた理由として、「財政審でいろいろな問題提起がされ、それに対する反論をしておかないと、既成事実となって動き出す」ことを挙げ、「診療報酬本体は基本的には医療に携わる方の給与費であり、本体の引き下げは、『給与費を下げなさい』ということ。社会は今、給与を上げる風潮にある。それに反することになれば、それはとんでもない話。約200万人の医療関係の仕事をしている人だけを置いてきぼりにするのか。本体は常に、賃金の動向に応じた引き上げが必要」と述べた(資料は、日医のホームページ)。 財務省が引き下げの根拠として、1995年の診療報酬本体を「100」とした場合、2017年...