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「医学部に優秀な学生集まらず」、医師の働き方改革で警鐘

レポート 2020年1月26日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

若い医師が過労死をする状況を変えなければ、若い男性医師を使い倒すような状況から男女を問わず、医師全体が健康に働ける環境を目指さなければ、医学部に優秀な学生が来なくなってしまうのではないか――。 一般社団法人医療法務研究協会の第3回セミナーが1月25日、「医師の働き方改革の在り方を問う」をテーマに都内で開催され、登壇者から医師の働き方に関する現状や改革を巡る議論に対して異口同音に懸念が呈せられた。現場の声を行政や医療界のトップに伝え、各種制度や各医療機関の経営を変え、医師の働き方改革を進める重要性が浮き彫りになったほか、「働き方改革の一丁目一番地は、急性期病院の集約化」との提言もなされた。同研究会が、医師の働き方改革についてセミナーを開催するのは、2019年7月に次いで2回目(『「2次救急病院、時間外960時間を目指すべき」』を参照)。 左から、坂根みち子氏、二川一男氏、中原のり子氏。 坂根Mクリニック(茨城県つくば市)院長の坂根みち子氏は、「医療団体のトップは、過酷な勤務を生き抜いてきたサバイバー」と指摘。身近で過労死した医師の事例を複数挙げながら、2024年度から適用される医師の時間...