「よもや病院内に薬局が戻るとは思わなかった」日薬会長
インタビュー
2020年2月25日 (火)
聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)
日本薬剤師会の山本信夫会長は2020年度調剤報酬改定について「合格点はもらえる」と評価した。吸入薬を使う患者や糖尿病患者への服薬指導が新設されたほか、院内薬局では特別調剤基本料が減点された。「地域包括ケアシステムの中での果たすべき役割が調剤報酬には込められている」と話した(2020年2月7日にインタビュー)。 ――最初に今回の調剤報酬改定について点数を付けるとしたら何点でしょうか。 一概には言えないですが、合格点はもらえるかなとは思っています。学校の通信簿(5段階評価)で言えば3よりは超えたけど、5までは行ってないな、という感じでしょうか。全体としては、プラス改定になりましたし、医科歯科調剤(1:1.1:0.3)の比率もそれなりに守られました。 最大の収穫は2016年度、2018年度にあった外枠(大型門前薬局の評価の適正化として、実質的にはマイナス改定となった)がなくなったことで、日薬代表の中医協委員がよく頑張ったと思っています。 ――外枠という意味では、今回は働き方改革として0.08%が外枠となり、1:1.1:0.3の比率も崩れたという意見もあります。 いろいろな意見がありますが、働...
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