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東京都の抗体保有率0.1%、厚労省検査

レポート 2020年6月16日 (火)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省は6月16日、東京、大阪、宮城の3都府県で計7950人を対象に実施した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体検査の結果を公表した。抗体保有率は東京都で0.10%、大阪府で0.17%、宮城県で0.03%だった。東京都の抗体保有率は、都内で5月末までに判明している累積感染者数(5236人)を基にした感染率0.038%の2.6倍に上り、不顕性の感染が一定程度広がっている可能性がある。一方、大半の人が抗体を保有していないことも改めて浮き彫りとなった(資料は、厚労省のホームページ)。 厚労省の公表資料 検査は6月1~7日、アボット(感度100%、特異度99.6%)、ロシュ(感度100%、特異度99.8%)の2種の抗体検査薬を用いて、一般住民を対象に実施した。アボット単体での陽性率は東京都0.20%、大阪府0.54%、宮城県0.11%、ロシュでの陽性率は東京都0.30%、大阪府0.34%、宮城県0.23%だった。いずれも陽性だった場合に「抗体保有者」とした。 厚労省は今回の結果から「累積感染者数と比較すると多いものの、依然として大半の人が抗体を保有していない」と結論づけ、今後も...