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HPVワクチン「ガーダシル」、男性にも適応拡大へ

レポート 2020年12月5日 (土)  星野桃代(m3.com編集部)

厚生労働省は12月4日、薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会を開き、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を予防する4価ワクチン「ガーダシル」を、9歳以上の男性にも適応拡大することを了承した。早ければ12月中にも薬事承認される見通しだ。承認後は、接種後に重篤な副反応が起こった場合に公的補償制度を利用できるようになる。製造販売承認の一部変更に伴い、ワクチンの効能・効果には「肛門がん(扁平上皮がん)およびその前駆病変(肛門上皮内腫瘍(AIN)1、2および3)」が追加された。 ガーダシルは既に世界131の国と地域で承認されており、そのうち男性にも適応されているのは102の国と地域。接種により、男性は肛門がんや尖圭コンジローマなどの予防が期待できる。 部会は非公開で開催され、事務方の事後説明によると、委員からは男性への適応拡大について好意的な受け止めが多かったという。 委員からは、接種を担当する診療科についての質問も出て、 内科や泌尿器科、大腸・肛門の関連科や小児科が可能性として挙がったという。用法・用量は女性と同様の「1回0.5mLを合計3回、筋肉内に注射する。通常、2回目は初回接種の2カ月...