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医療従事者の新型コロナ感染、どんなときに労災認定される?◆教えて労災

レポート 2022年2月23日 (水)  水谷悠(m3.com編集部)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対応にあたっている医療従事者自身も当然に感染するリスクがあり、業務中に感染した場合は労災補償の対象となります。2月4日の衆議院予算委員会では、これまでに2人の医療従事者がCOVID-19感染により死亡し、労災認定を受けていることを田村憲久厚生労働相が明らかにしました(厚労省の労災に関するQ&A;のページはこちら)。 Q:どんなときに労災認定されるの? 労災保険制度は、労働者の業務上、または通勤による傷病などに対して保険給付を行う制度で、認定されれば治療費は全額労災保険から給付されるなど、公的医療保険よりも手厚い補償がなされます。労災認定にあたってのポイントは「業務遂行性」と「業務起因性」の2つがあり、業務遂行性は傷病などが業務中に起きたこと、業務起因性は業務と傷病などの間に因果関係があることを言います。 これを単純にCOVID-19の場合にあてはめれば、診療などの業務中に感染したことと、感染が業務に起因することが明確でなければいけません。しかし、厚生労働省は2020年4月28日、「本感染症の現時点における感染状況と、症状がなくとも感染を拡大...