マルチなスキルと知識を持つ乳腺外科医に一日の長 - 中村清吾・JOHBOC理事長に聞く◆Vol.2
インタビュー
2021年4月6日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
【中村清吾・JOHBOC理事長に聞く】JOHBOC第1回学術総会(2021年5月8、9日開催)
Vol.1 JOHBOC、記念すべき第1回学術総会開催
Vol.2 マルチなスキルと知識を持つ乳腺外科医に一日の長
――中村先生が座長を務められるシンポジウム「乳腺外科」の企画趣旨をお教えください。
私が外科医になったばかりの1980年代は、がんはメスで治す時代でした。しかし、今は薬物療法、放射線治療と治療法の選択肢が広がり、化学療法にしても分子標的薬などが次々と登場し、さまざまな組み合わせで治療計画を立てる時代に変わってきています。2020年4月に保険適用されたリスク低減手術では、整容性の保証が特に重要になります。
検診や診断面では、MRIによる検診やMRIガイド下バイオプシーも行われるようになってきています。さらに今後は乳がん、卵巣がんにとどまらず、BRCA遺伝子変異という点で関連する前立腺がんや膵臓がんの知識も必要になってきます。こうした視点から、最新の知識が学べるよう、各分野の専門家をお呼びしています。
――がんの領域では、キャンサーボードを開...
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