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第3波、緊急事態宣言地域の医師2割が「医療崩壊」と感じる◆Vol.5

医師調査 2021年4月2日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

Q: 第3波において勤務先の地域(2次医療圏単位)で「医療崩壊」したと感じていますか。  緊急事態宣言が出ていた11都府県と、それ以外の道県で分けて分析すると、11都府県の方が「はい」「いいえ(医療崩壊に近いと感じた)」のいずれも、それ以外の道県よりも約10ポイント多い結果となった。 Q:第3波において医療提供体制が逼迫した原因をどのように考えますか。 ■医師、医療機関の分担の問題 治療により回復してきた重症患者や治療し軽快した患者の転院・転施設先の調整が全くうまくいっていなかった。 根本的に医療制度が有事に対して整備されておらず、開業医や民間病院をうまく利用できていない状況である。開業医中心の医療制度を早く改めるべきと思う。 必要な医療スタッフの数や資源の目標を掲げた上で、ある程度強制でも良いと思うが、スタッフを増員する努力はすべきであった。大学病院や大学に人は余っていた。・必要な検査は医師の判断でできるようにすべき、保健所の医師免許を持っていない人間が検査の要不要を判断するのは違うと...