模擬患者に出会う前の医学生に知ってほしいこと-福井大学名誉教授寺澤秀一氏らに聞く◆Vol.3
インタビュー
2021年5月21日 (金)
若井憲(m3.com契約ライター)
仙台大学体育学部教授・氏家靖浩氏(本人提供)
――先生がお持ちの公認心理師、学校心理士とはどのような資格でしょうか。
公認心理師とは国家資格ですが、まだ新しいものです。医療や福祉、学校などあらゆる領域で心理学を活かせる人材をつくりたいという考えから、厚生労働省と文部科学省の2省庁共同所管というわが国でも画期的な国家資格です。
臨床心理士は心のケア、カウンセリングに重点を置いていますが、公認心理師はカウンセリングをする人に限定しているものではなく、心理学のあらゆる領域をフォローしています。大学で実験的な心理学を研究したり教えたりしている人もいます。
学校心理士は民間の団体が認めている資格で、カウンセリングや心理検査に加えて、学校現場の課題解決に貢献できる資格としてスタートしたもの。先生らの連携によって問題が解決できることなどの知識を蓄積しているものです。
――『模擬患者とつくる医療面接』の出版を思い立ったきっかけを教えてください。
模擬患者は1年にわずか1回か2回のことで、そのときの経験を新鮮なうちに書き留めて残したいという思いを皆さんが持っていました。模...
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