1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 危機の教訓生かし「マイナスをプラスに」- 永寿総合病院看護部幹部に聞く◆Vol.5

危機の教訓生かし「マイナスをプラスに」- 永寿総合病院看護部幹部に聞く◆Vol.5

インタビュー 2021年5月28日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

【永寿総合病院看護部幹部に聞く】(2021年4月16日に取材。文中、敬称略) ・高野ひろみ氏(副看護部長) ・武田聡子氏(看護部科長) ・松尾晴美氏(看護部科長)――最後にアウトブレイクを経験された立場として、医療者に伝えたいメッセージがあれば。あるいは「これだけは知っておいてもらいたい」ということがあれば、お願いします。松尾 私がすごく今回感じたのは、良くも悪くも「人」ということ。高野、武田 (うなずく)松尾 危機の時には人間性が出るというか、その人の本質が分かります。とても皆がバタバタしている時に、自分の感情をいかにコントロールし、協調性をもって取り組めるか。武田 困難な状況の中だからこそ、その人の人間性が浮き彫りになってくる……。その中で、リーダーシップが取れる人も必要です。高野 看護部の科長たちの間には、「スタッフには、負担をかけることはできず、自分たちがやらなければいけない」という意識があり、結束力がありました。もちろん、いろいろ大変なこともあったり、もめたりもしたけれど、自分たちが役割を果たさなければと言っていたので、乗り切れたのかなと思います。松尾 新型コロナ前、「...