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1回目接種後14日以降にCOVID-19報告率が60%減少

レポート 2021年5月14日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

 国立感染症研究所感染症疫学センター長の鈴木基氏は5月14日、委員を務める厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(分科会長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)で、ファイザー製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチン「コミナティ筋注」を1回接種後、14日以降にCOVID-19感染者の報告率が60%減少したとの調査結果を公表した。ワクチンの発注や接種履歴を管理するV-SYS(ワクチン接種円滑化システム)とHER-SYS(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム)のデータを用いて、コミナティを接種した医療従事者の仮想コホートを構成し、検討した結果だ。  4月30日の時点でHER-SYSに登録のある医療従事者のうち、少なくとも1回のワクチン接種歴が記録されているCOVID-19症例282例中、発症日がワクチン接種日より前だった1例を除く281例中、「ワクチン接種後28日以内に診断された症例256例」を分析。ワクチン接種後、経時的に報告率は下がっていた。ワクチン接種後日数「0~13日」では、感染者数の報告が181人で、報告率1.26(/10万人日)、「14~...