総合診療専門医、養成数や役割にはいまだ議論あり- 今村聡・日医副会長に聞く◆Vol.2
インタビュー
2021年5月25日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
新専門医制度の特徴の一つは、基本領域として総合診療専門医を位置付けたことです。専攻医は毎年200人程度にとどまっています。当初はもう少し多い数になるとの期待があったと思いますが、この数については。
いわゆる高久検討会(2013年4月に報告書をまとめた、当時の日本医学会会長の高久史麿氏が座長を務めた「専門医の在り方に関する検討会」)では、高齢者が増加する今後の医療を考えた場合に、幅広い診療科を診ることができる医師を養成する必要があるということで、基本領域に据えたのだと思います。概念的には理解できますが、例えばサブスペシャルティ専門医の議論の中で、総合内科と何が違うのか、という話もあります。私自身の中では、日本医師会などがかかりつけ医の機能を高めるための研修を行っている中で、将来的には各地域においてそれを学問的なベースをもって指導する地位にあるような専門医というイメージを持っています。...
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