日病相澤孝夫会長「病院は嵐の中を突き進まねばならない」

　日本病院会の相澤孝夫会長（長野・相澤病院）は5月27日の記者会見で、3期目のスタートにあたって「人口減少、高齢化は確かな未来。そこに新型コロナウイルス感染症の感染拡大があり、日本の医療は非常に大きな変わり目を迎えているのではないか。病院は嵐の中を突き進んでいかなければならないのではないか」と述べた。5月22日の社員総会で3期目の続投が決まった。　業務執行副会長には新たに泉並木氏（東京・武蔵野赤十字病院）が就任。人材育成担当となり、「新任院長、副院長らの意見交換の機会や、パラメディカル、事務職員の研修会が昨年度はコロナでほとんどできなかった。ウェブを使ってしっかりやっていくことが大事だ」と抱負を語った。　相澤氏は、病院の課題として「地域で病院が役割分担しながら対応していくことが、うまくいっていないところが目立った。病院の機能分担と連携がまだまだ十分でなかった。また、デジタル化の遅れは他国に比べて著明だ」と指摘。また、医師の働き方改革では日本全体として働き手が減少してく中で人材をどこにどう投入するかについて「青写真、グランドデザインがない。しっかり考えないといけない」と強調した。　新執行...