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民間病院が外来で新型コロナ患者に対応、その理由は‐高橋玲比古・神戸市第二次救急病院協議会会長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年6月11日 (金)  竹花繁徳(m3.com契約ライター)

 神戸市では2021年4、5月の2カ月間で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の自宅待機患者が5人亡くなった。入院病床増加の努力をはるかに上回る感染者数と急激な重症化で医療の現場はひっ迫し混乱している。状況を改善し患者の命を守るために、民間の医療機関が自宅待機患者の外来診療を4月から始めた。この行動をリードする神戸市第二次救急病院協議会会長で、医療法人社団さくら会高橋病院(一般病棟 112床(うちCCU8床))院長の高橋玲比古氏に現在の思いを聞いた。(2021年5月21日インタビュー、計2回連載の1回目)  高橋 玲比古氏(病院提供)――新型コロナ患者の外来を行っているとのことですが、具体的な診療内容について教えてください。    COVID-19の診断後に初めて診察を受ける患者さんがほとんどなので、問診、検温と血液検査、血中酸素濃度の測定、胸部CT検査です。患者さんの容態によって、発熱をしていれば点滴、血中酸素濃度の低下が見られれば酸素投与、自宅で服用してもらうためのステロイドを処方します。これが基本の診療内容です。――外来の受け入れにあたってどのような準備をしたのでし...