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接種後の心筋炎関連事象で情報提供へ

レポート 2021年6月10日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

 ワクチンの接種後副反応などの情報に基づき予防接種体制の安全性などを検討している「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」と「薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」の合同会議(座長:森尾友宏・東京医科歯科大学発生発達病態学分野小児科教授)は6月9日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチン接種後の心筋炎や心膜炎などを「心筋炎関連事象」として把握し、症状の傾向や対処法・治療法などについて医療現場へ情報提供する方針を決めた。専門家らの意見も踏まえ検討する。 同日の合同会議ではファイザーと武田/モデルナのCOVID-19用ワクチンの安全性について、「重大な懸念は認められない」との評価結果をまとめた。 厚生労働省は同日、mRNAワクチン接種後の心筋炎関連事象について、米国CDCなど海外機関が注目している状況を提示。具体的には現状、▽1回目接種後よりも2回目接種後に生じやすく、▽典型的には接種後4日以内に生じやすい,、▽報告例は主に16歳以上の思春期・若年の男性、▽ほとんどの症例で薬物治療と休養が奏効し、迅速な症状の改善が見られている――な...