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宣言の解除「ゆっくり慎重に行うべき」中川日医会長

レポート 2021年6月16日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

 日本医師会会長の中川俊男氏は6月16日の定例記者会見で、10都道府県に6月20日を期限に発出されている緊急事態宣言について、「油断できない状況であり、解除するのであってもゆっくり慎重に行うべきだ」と、”下り”のまん延防止等重点措置のきめ細やかな活用を求めた。また、オンライン診療に関して常任理事の松本吉郎氏は、「かかりつけ医によるオンライン診療こそが日医の掲げる大原則」との立場を示した。  中川会長は「(緊急事態宣言は)発出を早めに、解除はゆっくり慎重に、という日医の方針は変わらない。(全ての感染指標が)ステージII、もしくはステージIIになることが確実と見込まれる状況で解除の検討に入るべきだ」と強調。「アルファ株、デルタ株の影響で、人流が増加すると新規感染者数の下げ止まりやリバウンドが生じると指摘されている」と宣言解除への懸念を示し、「きめ細かく地域を指定できるまん延防止等重点措置の長所を生かし、規制の解除はゆっくり徐々に慎重に対応していくべきだ」と述べた。 ...