尾身会長「五輪とは関係ないですねと確認して了承」

　新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は6月16日、対策分科会後の記者会見で、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の解除後のイベント観客数の上限を1万人とする政府の方針について、「『オリンピックとは関係ないですね』と政府に確認して、今回了承することになった」と明かし、あくまでも国内の一般的なイベントの制限であることを強調した。東京五輪・パラリンピックの観客数などに関する見解を問われると、「近日中に提言を出す」と述べ、この日の会見では言及を避けた。 　記者会見する尾身会長 　対策分科会では、政府から緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の解除後1カ月間程度はイベントの観客数の上限を1万人とする方針が示され、了承している（『解除後のイベント「上限1万人」分科会も了承』を参照）。 　尾身会長は、イベントの各種制限がもともと6月末までの措置だったのを8月末まで延長したことを説明し、「（対策分科会は）2カ月に1回議論することで、それは分かったと（了承した）。オリンピックの議論ではないとはっきり申し上げた」と強調した。記者団からは五輪・パラリンピックを巡る質問が相次いだが、「...