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東京新規陽性者数「下げ止まっている」

レポート 2021年6月17日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

 国立国際医療研究センター国際感染症センター長の大曲貴夫氏は6月17日、東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、都内の新規陽性者数について「下げ止まっている」と報告した。6月10~16日の新規陽性者数は1日平均376.3人で、前週(389.4人)比96.6%となっており、「今後、増加比が100%を超えることが強く懸念される」と警鐘を鳴らした。政府は6月20日で東京都の緊急事態宣言を解除し、まん延防止等重点措置へ移行する方針だが、小池百合子知事は「専門家の指摘のように予断を許さない厳しい状況と認識している」と述べ、対策を継続する考えを示した。酒類提供の制限などについて検討し、近く方針を決める。  都モニタリング会議資料  都内の新規陽性者数は大型連休頃から前週比100%を下回り、6月3~9日には前週比80.3%だった。しかし、6月10~16日は前週比96.6%と、ほぼ横ばいとなった。陽性者数自体も高い水準で推移しており、2回目の緊急事態宣言を解除した今年3月頃を上回っている。年代別では20歳代が33%と最多で、20~40歳代が計69%を占めた。  大曲氏は「感...