「提言をどう咀嚼するかが責務」五輪パラ組織委
レポート
2021年6月18日 (金)
水谷悠(m3.com編集部)
東京五輪・パラリンピック組織委員会の「新型コロナウイルス感染症対策のための専門家ラウンドテーブル」(座長:岡部信彦・川崎市健康安全研究所長)は6月18日に第4回の会議を開き、同日に政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長などを務める尾身茂・地域医療機能推進機構(JCHO)理事長ら感染症の専門家有志26人から提出された提言について議論、組織委員会ゲームズ・デリバリーオフィサーの中村英正氏は「この提言をどう咀嚼していくかが我々の責務だ」と述べた(提言は『オリパラ有観客「矛盾したメッセージに」尾身氏ら提言』参照)。 提言の中で「医療が逼迫する可能性が高まった場合には時機を逃さずに、また事態の切迫を待たずに、強い対策を躊躇なく取ってください」と求められていることについて、中村氏は「6月に(観客数の)大きな方針を決めたとしても、その後の状況にフレキシブルに対応することが非常に重要」という意見が会議で出たと紹介。専門家有志にも名を連ねた岡部氏は「ある程度柔軟に、という総論としての議論をした。(強い対策を出す基準となる)数値を出すべきだという意見もあるが、数字が一人歩きするのもよくない」と指摘...
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