オリ・パラ初の「女性アスリート科」も

　東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は6月20日、選手村の主要部分を報道陣向けに公開した。医療関係ではオリンピック史上初となる「女性アスリート科」も設け、医師約20人など医療従事者計100人程度の体制で運営する「総合診療所（Polyclinic＝ポリクリ）」（診療時間：7時～23時、救急は24時間対応）の外観や、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の拡大後、新たに設置を決めた「発熱外来」などの概要も説明した。 （フィットネスセンターと同一建物の1階に位置するポリクリ） 　ポリクリの女性アスリート科は、宗教上の理由で男性の診察などを受けられない選手らへの配慮に加え、これまでのオリ・パラで上がっていた要望などを踏まえ設置。女性特有の診療などに対応する担当医師は全て女性になる。婦人科の医師らを中心に、診療時間中は必ず1人が駐在する。 　このほか、整形外科を中心に救急、内科、眼科、皮膚科、精神科、歯科で対応する医師が揃う予定。従事する医師らはボランティアとは別に同組織委員会が集めた。 　2台のＭＲＩと1台のＸ線撮影装置なども備え、画像検査の体制も整え...