ワクチン接種と医療機関のクラスター「相関」、第3波から激減
レポート
2021年6月24日 (木)
小川洋輔(m3.com編集部)
厚生労働省は6月23日、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)の第40回会合で、6月21日までの1週間に発生した医療機関のクラスターが3件と、全体(95件)の3.16%にとどまったと報告した。第3波の最中には全体の29.23%を占めていたこともあるが、第4波では20%を超えることはなく、低下傾向が続いている。医療従事者の感染自体も減少している。脇田座長は会合後の記者会見で「明らかに医療従事者の割合は減ってきている。ワクチン接種が進んでいることと相関していると見える」と述べた(資料は、厚労省のホームページ)。
(アドバイザリーボード資料)
厚労省は各自治体の発表などを基に、同じ場所で複数の感染者が出た事案を「クラスター」として毎週集計している。6月21日までの1週間に公表された95件の内訳は、医療機関3件、高齢者施設20件、企業等26件などとなった。医療機関の割合は、医療従事者へのワクチン接種が進んだ3月中旬頃から低下。6月以降は全体の1割未満で推移している。
(アドバイザリーボード資料)
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