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ワクチン効果?高齢者クラスターの減少に救われた第4波 -COVID-19座談会(千葉編)◆Vol.2

スペシャル企画 2021年6月28日 (月)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

【出席者】・千葉大学医学部附属病院次世代医療構想センター長:吉村健佑氏 ・成田赤十字病院感染症科部長:馳亮太氏 ・千葉県健康福祉部医療整備課長:田村圭氏 (座談会は2021年5月29日に実施。文中敬称略。全6回掲載) ※初回記事はこちら ――千葉県では緊急事態宣言に至った第3波と比べ、第4波の感染者数は少なく抑えることができています。まだまだ予断を許しませんが、これまでの感染の波を振り返っていただけませんか。 吉村:第3波の新規感染者数の波が最も高かったのは1月半ばで、ピークは1日500人を超えています(※2021年1月16日に506人)。県の人口が約620万人なので、東京の人口比に換算すると1000人超のインパクトになります。千葉県の場合は、千葉市・東葛地域・印旛地域と、東京に近接した地域に人口も感染者も偏っています。そうした地域では、それぞれの保健所管区内での入院調整が難しくなり、管区をまたいだ受け入れ依頼がかなり増えました。県庁での調整も大変だったと思います。在宅の療養者や入院調整中の方も多くて、入院率が最悪11%まで下がりました。  千葉大としては、60床を確...