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「7つのルートでやって来る」入院受け入れ依頼、県へ一本化も試行 -COVID-19座談会(千葉編)◆Vol.3

スペシャル企画 2021年7月5日 (月)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

【出席者】 千葉大学医学部附属病院次世代医療構想センター長:吉村健佑氏 成田赤十字病院感染症科部長:馳亮太氏 千葉県健康福祉部医療整備課長:田村圭氏 (座談会は2021年5月29日に実施。文中敬称略。全6回掲載) ――千葉県は広く、エリアによって地域特性や人口が大きく異なりますが、入院調整はうまく機能していますか。各保健所で対応するのか、県が一括で調整するのか、どちらがいいのでしょうか。 田村:保健所単位で調整をするメリットは、患者さんと近く、詳しい情報があることや、管内の病院と普段から付き合いがあり地域の状況をよく把握していることかと思います。また、中継地点が少ない分、スムーズに調整ができます。ただ、デメリットとしては、各保健所の管轄地域ごとに入院基準にばらつきが出るなど、県全体で統一的な運用がしにくいという側面はあるかもしれません。  県が一括で調整をした場合、県に救急専門医が常駐することで、一律な運用がしやすくなるかもしれません。一方で、患者さん・保健所・県庁・病院と情報の行き来が何回も生じるので、調整が滞るリスクもあります。 馳:患者さんを...