1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 診療科・施設を越えた連帯感「コロナ禍で得た一番の財産」 -COVID-19座談会(千葉編)◆Vol.6

診療科・施設を越えた連帯感「コロナ禍で得た一番の財産」 -COVID-19座談会(千葉編)◆Vol.6

スペシャル企画 2021年7月17日 (土)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)、橋本佳子(m3.com編集長)

【出席者】 千葉大学医学部附属病院次世代医療構想センター長:吉村健佑氏 成田赤十字病院感染症科部長:馳亮太氏 千葉県健康福祉部医療整備課長:田村圭氏 (座談会は2021年5月29日に実施。文中敬称略。全6回掲載) ――病院内でも、緊急時の人員の調整は難しかったのではないですか。 吉村:全国的にはコロナ禍で受診が減る診療科がいくつかあります。眼科、耳鼻科、小児科はよく受診減少が指摘されていますが、人が出歩かないから怪我が減るので整形外科も結構減ったようです。  千葉大学では、内科系・外科系の診療科から幅広く新型コロナ診療に参入してもらう体制を第2波の頃には作りました。多くのスタッフが協力して病院全体でチームとして動くことができました。 馳:医療従事者が大変だという報道をよく耳にしますが、専門領域や職種によって、忙しさの差があると思います。手の空く診療科から、人員をうまく取り入れて、新型コロナ患者の診療体制を作り上げるのは、なかなか難しいです。  当院には特定2床、1種1床、2種4床と、感染症病床を計7床備えた感染症病棟があります。最初は感染症病棟で...