1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 臼井元理事長「子息が東医に入れば文科省との人脈ができる」

臼井元理事長「子息が東医に入れば文科省との人脈ができる」

レポート 2021年7月5日 (月)  小川洋輔(m3.com編集部)

 私立大学研究ブランディング事業に関して便宜を得るために、文部科学省幹部の息子を不正に合格させたとして贈賄罪に問われている東京医科大学元理事長の臼井正彦被告は7月5日、東京地裁(西野吾一裁判長)で開かれた被告人質問で、元文科省科学技術・学術政策局長の佐野太被告の息子に加点した理由を「ほしい人材だった。子息に東京医大に入ってもらえれば、文科省との人脈ができる」と説明した。ブランディング事業の選定との関係については「全くない」と強調し、加点が賄賂には当たらないとの認識を示した。 臼井被告は東京医大の入試について、「本来は学事なので理事長が(教授会などに)出ることはない」とした上で、「全体的な状況を見て縁故者の配点調整をする『プレビュー』を理事長、学長、学務課長の3人で行っていた」と説明した。この慣習は「(臼井被告自身が)学長になる前からやっていたと記憶している」と述べた。文科省でお世話になっている方の子息 2017年度の佐野被告の息子の現役受験時のプレビューでは、臼井被告が「文科省でお世話になっている方の子息だ」として、加点を提案。佐野被告の氏名や当時の肩書き(官房長)は出さず、「高官とは...