医師9割、五輪が「感染拡大につながる」◆Vol.3
レポート
2021年7月7日 (水)
水谷悠(m3.com編集部)
Vol.3では、予定通りの東京五輪・パラリンピック開催の是非について「中止」か「再延期」を選んだ3582人を対象に、開催による懸念を複数選択で尋ねた。最も多かったのは「感染拡大につながる」で91.0%。整形外科、救急、感染症、その他の診療科に分けても90%前後の医師会員が選んだ。続いて「医療提供体制が逼迫する」が69.5%、「多くの国の人が集まるため新たな変異株が生じる」が64.7%、「感染対策などに多額の経費がかかる」が42.5%などだった。「自院の体制が手薄になる」は感染症関係が22.2%、次いで救急関係の12.1%で、新型コロナウイルス感染症の対応にあたる医師の懸念が強かった。
「その他」の主な記述は次の通り。
東京オリンピック発の発展途上国パンデミックに移行する。【44歳整形外科、栃木県】
そもそも真夏に開催するということが、愚の骨頂である。【44歳整形外科関係、大阪府】
オリンピックなどをしている場合ではない。感染制圧ができていない国を救うべき。【61歳整形外科関係、兵庫県】
コロナ陽性者の扱いなど、国際的批判を受ける事態が多々生じる。【...
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