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「五輪前に緊急事態宣言の懸念も」中川日医会長

レポート 2021年7月7日 (水)  岩崎雅子(m3.com編集部)

 日本医師会会長の中川俊男氏は7月7日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況について、「このままではオリンピック開催以前に緊急事態宣言の発出という強い措置を取らなければならない懸念がある。引き続きの感染防止対策の徹底が必要だ」と警鐘を鳴らした。  中川会長は「首都圏では新規感染者数の増加傾向が顕著。人流の増加も顕著で、特に東京都ではさらなる感染者急増の懸念がある」との危機感を示した。10都道府県を対象に7月11日を期限に発出されているまん延防止等重点措置については、「最低限延長だと思う」と述べた。  また、河野太郎内閣府特命担当大臣が7月6日の記者会見で、モデルナ製ワクチンの6月末までの供給量が当初予定されていた4000万回よりも6割少ない1370万回だったと発表したほか、職域接種の新規申請受付の休止を継続するなどしている政府の対応に対して、「無策や後手後手とは思わない。できるだけ多くの国民に一日でも早くと一生懸命にやった結果がこうなった。少々裏目に出たのではないか」と述べた。 ...