都内40~50歳代の重症者数、第4波ピークと同水準に
レポート
2021年7月7日 (水)
小川洋輔(m3.com編集部)
厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は7月7日の第42回会合で、「東京では既に入院者数・重症者数は増加傾向で、40~50歳代の重症者数は前回の感染拡大期と同水準となっている」とする警戒感を示す見解を取りまとめた。脇田座長は会合後の記者会見で、「東京で感染者の増加が継続している中で、病床の逼迫が懸念される。逼迫を迎える前に早めに抑制する対策が必要だという議論があった」と述べ、対策徹底の必要性を強調した。東京都などのまん延防止等重点措置は7月11日に期限を迎えるが、8日の基本的対処方針分科会で延長の是非などが協議される見通しだ。 脇田座長は、東京都での緊急事態宣言の再発出などについて「ダイレクトに議論したわけではない」とした上で、「40~50歳代で、入院者や重症者の増加が目立つ」と危機感を示した。 都内の6月29日時点での40~50歳代の入院者は600人を超えており、約800人だった第4波のピークに迫る勢いで増えている。7月5日時点の都の基準の重症者数は、40~50歳代で第3波や第4波のピーク時と同水準となっている。
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