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クラスター発生の飲食店、対策遵守率は44%

レポート 2021年7月15日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

 厚生労働省は7月14日の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)で、飲食店での感染対策とクラスター発生の有無の関連に関する調査結果を示した。18項目の感染対策の遵守率は、クラスター発生店舗で44.4%、発生していない店舗で85.0%と大きな開きがあった。クラスター発生店舗では、特に他グループとの間のアクリル板の有無や距離の取り具合が不十分のケースが多かった(資料は、厚労省のホームページ)。 調査では、2020年10月から2021年5月までの間に8人以上の感染者が出た12施設(和歌山県8施設、岐阜県2施設、沖縄県2施設)と、その施設と規模や業務形態が似ているコントロール群19施設(いずれも宮古島)に対し、計18項目の遵守状況を尋ねた。 クラスターが発生した店舗では、12施設中9施設が遵守率60%未満と、守っていない項目が多く、遵守率が80%以上だったのは1施設だけだった。一方、コントロール群では19施設全てが遵守率70%以上で、うち13施設は80%以上だった。 項目別に見ると、クラスター発生店舗で遵守率が低いのは「他のグループとの間にアク...