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「外来機能報告、再検討必要では」日病会長

レポート 2021年7月20日 (火)  水谷悠(m3.com編集部)

 日本病院会会長の相澤孝夫氏は7月21日の記者会見で、通常国会で成立した改正医療法に盛り込まれた「外来機能報告制度」について「病院と有床診療所を対象とする区切りでなく、機能を見て報告をすることを考えていくべきだと思う。再検討が必要ではないか」と述べた。厚生労働省の「医療計画の見直し等に関する検討会」は2020年12月にまとめた報告書で、病院と有床診を対象とし、無床診療所は任意で報告できるとしていた(『重点外来基幹病院は「手挙げ」、外来機能報告制度を了承』を参照)。 相澤氏は、7月17日の常任理事会での議論で、診療所でもかなりの「重装備」をしたり、手術支援ロボット「ダビンチ」を用いた日帰り手術を売りにしたりするところもあり、「外来は病院も診療所もやっているのだから全て含めないとおかしい」との意見が出たことを紹介。また、病院でも診療科によって機能が異なることから「病院一括でやるのが現場としていいのか」という声もあったという。 昨今の制度改正で議論されている、かかりつけ医の定義については会議に出席した病院長の間でもさまざまな見解があり、「この状態で議論と言われても、ある程度決めないと難しい」...