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武田/モデルナ製2回目接種後の発熱率、ファイザー製より高い可能性も

レポート 2021年7月22日 (木)  大西裕康(m3.com編集部)

 武田/モデルナ製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用ワクチン2回目を接種後に37.5度以上の発熱を経験する人の割合は、国内ではファイザー製の2回目接種後よりも高い可能性があると分かった。順天堂大学医学部臨床研究・治験センター客員教授の伊藤澄信氏が代表研究者を務める「COVID-19用ワクチンに関するコホート調査」の経過報告が示唆している。 ただ他の専門家からは、対象者が自衛隊員が大半で男性が94.7%を占めるほか、「被接種者の筋肉量や、労働環境の違いが影響している可能性もある」(宮川政昭・日本医師会常任理事)との意見が出るなど、単純比較はできないとの見方もあった(資料は厚生労働省ホームページの「資料3」)。同コホート調査で武田/モデルナ製に関する情報収集している対象は約1万人。国立病院機構17病院、地域医療機能推進機構6病院、自衛隊9施設が協力している。 同調査では、接種後7日目以降に接種部位で起こる痛みや腫れ、紅斑などの症状、通称「モデルナアーム」(遅延性皮膚反応)も一定数確認。伊藤氏が「女性にやや多い可能性」を示唆している。  伊藤氏は、7月21日の「厚生科学審議会...