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「長期処方等で悪化」、慢性疾患で32.7%◆Vol.2

医師調査 2021年7月23日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

 「コロナ禍の外来診療・処方行動と次期診療報酬改定」をテーマに、m3.comの医師会員507人から回答を得たアンケートでは、5割強の医師がコロナ禍で処方に「変化があった」と答えた。また、処方期間では、「30日分以上」や「60日分以上」の処方が増えているとの実態も分かった(『医師の5割強、処方などに「変化があった」◆Vol.1』を参照)。 コロナ禍以前と比べ長期処方などが増えた結果、患者の服薬アドヒアランスが悪くなるなどして慢性疾病の管理が悪化した例などを経験したかを尋ねたところ、全体で32.7%が「経験した」と回答。悪化の経験割合が高かったのは診療所(44.5%)で、大学病院(32.0%)、公立・公的病院(24.7%)、民間病院(23.4%)などとなった。Q:コロナ禍以前と比べ長期処方となったことなどが影響して、患者の服薬アドヒアランスが悪くなり、慢性疾患の管理が悪化した例を経験しましたか。 *クリックで拡大  慢性疾患の管理が悪化したケースで対応した内容について、任意の自由記載で聞いたところ、「継続治療が必要な患者へ連絡して通院を促したが、来院せず悪化して救急搬送され...