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医師の先生方へ「後発品不足により薬局から処方提案する場合あり」

レポート 2021年7月23日 (金)  大西裕康(m3.com編集部)

 後発医薬品企業の不祥事が影響し、後発品の不足状況が深刻化している。先発医薬品にも影響が出始めているという。日本薬剤師会常務理事の有澤賢二氏が7月21日の中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)で、医薬品の不足により薬局側から処方提案する場合が出てきているとの認識を示し、医師に対し、理解を求め呼びかけた。他の委員からは、後発品企業に課す規制などを厳格化することで、さらに安定供給を揺るがすのではないかと危惧する意見も出た。 有澤氏は、「処方される先生方にお願いだ。薬局の現場では、さまざまな同一規格品の中から必死に最大限努力して製品を揃え、患者に調剤しているが、本当にどうにもならない場合がある」と述べた上で、「薬局側から、必要に応じた処方提案をお願いする場合もある。ご理解をお願いしたい」と呼び掛けた。 後発品の不足状況については、「数値上、現れにくく、被害の大きさが分かりにくい」と指摘。さらに「大口取引先には在庫があるなど、流通機能上のアンバランスもあるようだ」との認識も示した上で、後発品の使用率に応じた診療報酬上の減算規定について「企業から出荷調整や欠品の案内があった場合は、...