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なぜ33歳で開業? 若手医師が語る「独立までのリアル」‐渡邉功・iこころクリニック日本橋院長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2021年8月14日 (土)  庄部勇太(m3.com契約ライター)

 医局離れが進み、医師の独立志向が高まっていると想像される今。精神科医の渡邉功氏は2019年12月、33歳で東京・日本橋にクリニックを構えた。医局を離れることに不安はなかったのか、なぜ若くして開業したのか。開業までの困難と重視したことは。収入を増やしたい思いはあったか。若手医師に「独立までのリアル」を語ってもらった(2021年7月8日にインタビュー。全2回連載)。 ――クリニックの概要や先生が開業した経緯は、「m3.com東京都版」に書いたので割愛します。先生は33歳で開業し、若くして医局を離れました。不安はありませんでしたか。  それはありました。医局にいることでつながれる人が多くいるので、大学の教授など専門性の高い医師とのネットワークが希薄になることは不安でした。個人的にも良くしてくれた人がいましたし、彼らとのつながりが切れてしまう可能性があることも気になりました。  ただ、開業への好奇心と不安感を比べたとき、前者が上回りました。私には医師として診療の自由度を高め、開業医としていろいろな世界を見たい思いが強くありました。医療をサービス業として捉えたとき、その提供先の裾野を広げ...