全国への緊急事態宣言を提案、尾崎都医会長
レポート
2021年8月13日 (金)
水谷悠、佐藤夕(m3.com編集部)
東京都医師会会長の尾崎治夫氏は8月13日に緊急記者会見を行い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について「WHOなどの統計をみても日本は感染を抑えられている国だとは言えず、夜遊びに行っている人だけの病気と考える段階ではない。死亡者は少ないが、改めて危機感をもって対処したい」と述べ、全国への緊急事態宣言の拡大や、新たに効果的な対策を行うことを国に求めた。8月24日開幕予定のパラリンピックについては「私は五輪のときに最低無観客、中止も考えてほしいと言った。現在は五輪前と比べて良い状況とは言えず、かえって悪化している。もし本当にやるなら、パラリンピックも無観客が最低限必要なのではないか」と述べた。
尾崎氏
診療所で陽性と診断して保健所に報告しても、業務過多のため患者に保健所から連絡がいくまでに数日かかる状況になっていることから、初回の連絡までは診断した医療機関でフォローすることを提案し、副会長の平川博之氏が自宅療養者を重層的にフォローする「医療支援強化事業」について説明した。
感染者の健康相談を受けた保健所か都の「自宅療養者フォローアップセンター」がすぐに医...
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