小池都知事「今まさに医療非常事態だ」

　東京都の小池百合子知事は8月26日、新型コロナウイルス感染症モニタリング会議で、「現在、まさに緊急事態宣言下における医療非常事態だ。災害時とも言える非常事態に即応するため、国と都で都内医療機関等に感染症法に基づく協力要請を行った」と述べ、都が整備している酸素ステーションや宿泊療養施設への人材派遣などを改めて強く求めた。　会議では、8月25日時点の入院者数が4254人と過去最多を更新したことが報告された。新規感染者数の7日間平均は4388.4人と過去最多だった前週の4701.9人からは微減したが、お盆明けに繁華街の滞留人口が増加に転じており、予断を許さない状況が続いている（『首都圏の拡大鈍化もお盆明け人流増加、アドバイザリーボード』参照）。　そうした報告を受け、小池知事は「まさに医療非常事態だ」と強調。感染症法16条の2に基づく協力要請を行ったことを報告した（『新型コロナ対応、都内全ての医療機関に協力要請、国と都が連名で』参照）。協力要請では病床確保のほか、診療所などに対して都が設置する施設への人材派遣を求めている。小池知事はこれまでに酸素ステーションを12カ所、宿泊療養施設を17カ所...