新型コロナ中等症II以上で救急医療管理加算5700点
レポート
2021年8月26日 (木)
水谷悠(m3.com編集部)
中医協総会(会長:小塩隆士・一橋大学経済研究所教授)は8月26日に持ち回り会議を開催し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で呼吸不全管理を要する中等症II以上の患者の診療について、救急医療管理加算をこれまでの4750点(通常の5倍)から5700点(6倍)に引き上げることを承認した。それ以外の入院患者も2850点(3倍)から3800点(4倍)に引き上げる。8月27日の閣議で承認されれば、厚生労働省が同日中に事務連絡を発出し、適用となる(資料は同省のホームページ)。 これまでは、中等症患者が2020年5月26日から救急医療管理加算を3倍、その中でも9月15日からは呼吸不全管理を要する中等症以上の患者に5倍算定できることになっていた。 今回の特例措置では、6倍の対象は中等症II以上と明記したが、4倍の対象は「入院加療を実施している患者」で、必ずしも中等症Iまで悪化していなくても算定できる。理由として厚労省は「酸素療法が必要な状態の患者のほか、免疫抑制状態にある患者の酸素療法が終了した後など、急変等のリスクに鑑み、宿泊療養、自宅療養の対象とすべきでない患者を含む。中和抗体薬(カシリ...
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