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パラテコンドー選手用医療統括者としての活動

オピニオン 2021年9月3日 (金)  菊地尚久(千葉県千葉リハビリテーションセンターセンター長)

 今回東京パラリンピックにおいてパラテコンドーの選手用医療統括者(Athlete Medical Supervisor; AMSV)として指名され、2021年9月2日から4日までの活動を予定しているので今までの経緯と活動内容の概略をお話しします。 私はリハビリテーション科と整形外科の専門医を有して、普段はリハビリテーション科の医師として働いています。もともと日本スポーツ協会のスポーツドクターと日本障がい者スポーツ協会の障がい者スポーツ医の資格を有していましたが、2018年の春頃にパラリンピックのAMSVとしての協力依頼と競技種目の希望の調査があり、千葉市に勤務していることから、幕張メッセで行われるパラテコンドーを選択しました。その結果、幸い依頼が来ました。その後開催に向け、オリンピックのテコンドーの関係者とともに1~2ヶ月に1回、東京オリンピック・リンピック組織委員会での会議を重ねました。当初の予定であった2020年の1年前である2019年の秋にテストイベントが行われ、世界各国から参加者があり、打撲や骨折の患者もあり、良い経験になりました。その後2020年前半は新型コロナ感染の猛威でス...